入院6日目 陣痛促進剤(膣座薬)&出産


24週の妊婦健診で赤ちゃんの心拍が確認できず死産となりました。

今日は6日目・出産時の事を記載していきます。


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【1日目】血液検査・点滴・処置説明

【2日目】水分で膨らむ棒を子宮口へ〜1回目

【3日目】水分で膨らむ棒を子宮口へ〜2回目

【4日目】子宮口を柔らかくする点滴

【5日目】陣痛促進剤(膣座薬)

【6日目】陣痛促進剤(膣座薬)&出産

【7日目】退院

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6:30起床。

朝5時台からお腹の痛みが消えて腰の痛みだけになった。
相変わらず5分置きの強い痛みで寝ても起きてしまう。
トイレが近いのがもう嫌。
今日で終わればいいな。

7:20 検温・血圧。
産まれたら出来れば顔が見たい事、無理だったら手や足だけでも触りたいと助産師さんに伝えた。
とにかく産まれてみないと赤ちゃんの身体の状態が分からないので。
へその緒は状態が良ければ貰えるみたい。


朝ごはんは食欲が無くてヨーグルトやオレンジジュースだけいただく。

9:30 診察。
子宮口が開いたままだからこのまま分娩台で1時間待機して様子を見る。
破水が先に来て弁室(出産)に至るかも?
尾てい骨がずっと痛いのは子宮口が開いているからなのか?
とりあえず今日産めそうということで安心した。

11時 内診。
子宮口が2cmくらいになった。
ゆっくり進んでいるようでまだ時間が掛かりそうだから一旦病室に戻る。

トイレで血の塊がいっぱい出た。

病室に戻ったらどんどん痛みが強くなってきた。
痛すぎて涙が出てきた。立ったまま動けない。

ちょうど助産師さんが戻ってきた。
さっきまで居た分娩室へ戻ることに。
1分置きくらいで痛みが来るので廊下で止まりながらちょっとずつ歩いて移動。

分娩台に戻って痛みに苦しむ。
痛すぎて声が出る。叫び始める。我を失う痛み。
今までの痛みなんて全然痛い内に入らんじゃないか!

助産師さんが数分居てくれて腰をさすったりしてくれたけど、まだ産まれないっぽくて分娩室から出ていった。
こんな激痛があと何時間続くんだろう。不安だ。


12時頃 絶えず痛いから陣痛アプリも使わなくなった。というかそんな余裕ない。
息をするだけで精一杯。
痛みが来た時はなるべく深呼吸(腹式呼吸)を心がけた。

痛みと共に急に「踏ん張りたいかも?いきみたい?」ような感覚が出てきて、数回痛みを越えて、また強い痛みになって踏ん張ったらドゥルッと温かいものがパンツの中に出ちゃった。

慌ててナースコール。

絶対産まれたなと思った。

助産師さんが来て状態を確認し慌てて先生を呼ぶ。
やっぱり産まれたんだ。

先生もすぐに来て処置が始まった。
数分後胎盤らしきものがドゥルッと出てきた。

産後の処置が器具を入れたりするので痛い。
痛くて腰が浮いちゃって「腰落として!」と注意される。

子宮の収縮が弱く出血が止まらないので点滴+薬投与。
出血を止めるためにお腹の上から子宮をぐいぐいマッサージされて、これがめちゃくちゃ痛い。
出血が止まらないので先生達が焦っている様子。

数分経って出血が落ち着いてきた。

処置が終わって先生から説明。

先生「赤ちゃんのお腹のへその緒根本部分がコヨリの様によじれていた。元気に動きすぎて締まっちゃったんだね。疾患も無さそうで健康な赤ちゃんですよ。性別は女の子です。」

12:07 370gの女児出産。
エコー検査の時は体重が500gと表示されていたので、死亡後お腹の中で時間が経って萎んでしまったみたい。

説明を聞きながら号泣。
ああ、無事に産まれたんだ。良かった。

夫に電話で報告。
10時頃から連絡できていなかったのでビックリしてた。

「女の子だよ」と伝えた瞬間夫が泣いた。

妊娠中のエコー写真で顔が夫に似ていたから女の子かもねと話していた。
やっぱり女の子だった。きっと夫に似ている子。

19時に夫が病院に来て赤ちゃんと面会出来るみたい。

13:30 子宮収縮剤の点滴交換。
倒れるかもしれないので助産師さんが付き添ってトイレへ。
出産後すぐトイレ行ったりできるんだな〜。

あと1時間安静にして出血と子宮収縮が問題なさそうなら病室に戻る。

ホッとしたのか涙が止まらない。
出産の痛みに耐えられたのは赤ちゃんと夫のおかげなんだ。
2人の為だから頑張れたと思えた。

14:30 身体を拭いて新しい病衣に着替えて病室に戻った。
お昼ごはんを用意してくれたので夫と電話しながら食事。
食欲が無くほとんど食べられない。食後胃の調子が悪い。

15:30 助産師さんが産まれた娘の状態を教えてくれた。
すごく良い状態だけど死後時間が経っているので初めて見る人には刺激が強いかもしれない。
身体が赤黒い色らしい。

面会するか夫に聞いたら自分の娘だから会いたいと。
夫は血が苦手なのに大丈夫かな?

赤ちゃんに会いたくなったらいつでも会えますよと言ってもらったけれど、
夫と一緒に対面したくて断った。

入院費の概算を教えてもらった。
経過良好なら明日退院なので少し荷造り開始。

18時 夜ご飯。半分だけ食べた。

胃の調子が悪い。きっと子宮収縮の薬の影響。

19時 初日から入れていた点滴終了。子宮収縮剤の点滴は夜まで。



夫が病院に到着し抱きしめてくれた。涙が止まらない。

少しして助産師さんが娘を連れてきてくれた。


娘と面会。夫は会った瞬間泣いていたけど私は涙が出なかった。

姿を見られて良かった、会えて良かった、安心しかなかった。


夫に似たとっても可愛い女の子。
370gしかないけれど、ちゃんと重くて命の重みを感じた。
半年だけだけど元気に育ってくれて良かった。
期待してなかったけれど対面も抱っこも出来て本当に良かった。
ちっちゃいちっちゃい可愛い我が子。

夫と「可愛いね可愛いね」と話してたくさん写真を撮って親子3人の時間を過ごした。

病院から死亡届をもらって夫に渡す。
明日市役所に提出して火葬の予約をしてもらう。

夫が帰る時に手紙を渡した。

今回の経験で、各所動き回って親族に連絡をしてくれたり常に励ましてくれた夫と結婚して家族になれて本当に良かったと実感した。
夫の為に出産を頑張ろうと思えた。
これからもまた妊娠したい。夫との子供を産んであげたいと思う。


私は4年前に離婚を経験して、あんなに辛いことは人生でもう起こらないと思っていた。

でも今回の死産はそれを越える何倍も辛い出来事だった。
なんで私ばかりこんな不幸なんだろう。
不運な私に付き合わせているようで夫に申し訳ない。

そんな暗い考えも少しあったけど、でも今回の事は自分のせいではないし誰にでも起こること、同じ経験をしている人はいっぱいいる、いやそれ以上に辛い経験をしている人もいっぱいいるはず。

だから私も現実を受け止めて乗り越えていくしかないんだと思う。

少し時間が掛かってもこの現実を乗り越えていくしかない。

夫婦で一緒に乗り越えて、また家族を作る為に頑張ろう。

今は悲しみしかないけれど、気持ちは前向きに過ごそうと思う。




明日は退院。

叔母と姉が来てくれる。
私は姉の事が大好きなので会えるのが楽しみ。





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